top of page
< Back

【FMISラジオ掲載】
よっしーの法律相談所 
~特殊詐欺①~

2024年7月2日




特殊詐欺について①

 本日は消費者被害についてお話したいと思います。

誰でも被害者になりうる話であり、特に詐欺の手口は巧妙化していて、注意が必要です。

詐欺といえばオレオレ詐欺が一番に思い当たるところかと思います。

 これは昔からある手口で「オレオレ」と言って息子を装うところから、オレオレ詐欺と言われたのですが、最近はそれ以外にも手口が様々になっていることから、総称して特殊詐欺とも言われています。


 手口の種類としては下記のようなものがございます。

1つは、架空請求です。

携帯に利用料金が未納になっている旨のショートメッセージが届いたことがある方も多いかと思います。「延滞料金が毎日加算されますので、早急にお支払いください。」と焦らせることを言い、支払わないと裁判を起こしますとも言ってきます。

慌てて応じてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ただ、冷静になればおかしいこともたくさんあります。

 まず、利用料金が未納になってる場合、本当に未払いになっているものがあるかを確認したほうが良いです。また支払い方法についてもおかしなことをします。

銀行から振込をさせると足がつくので、コンビニでプリペイドカードや電子マネーのカードを購入させ、その番号を教えろと言ってくる場合がございます。冷静になればおかしいのですが、最初に高い延滞料金がかかるとか裁判を起こされると言われて、焦ってしまっていると、おかしな点に気づきにくいこともあるのではないかと思います。

いざそのような場面に出くわすと焦って対応を誤ることもあるので、日頃から、そのような手口は詐欺だと予め知っておくことが大事です。


 また別の手口ではこのような場合もござます。

「あなたに宝くじが当たりました!」というお知らせが突然携帯のメッセージに届きます。

お金を受け取るための手数料などと称して、お金を要求されます。

例えば、3億円の宝くじが当たりました。ただし、受け取るためには30万円の手数料が必要ですなどと言われるわけです。ここで30万円で3億円もらえるなら安いと思わせているわけですね。そして、すぐに振り込まないと、当選が無効になってしまいますと言われます。

 これも冷静に考えれば、買ってもいない宝くじが当たるなんてことはおかしいと思うわけですが、もしかしたらお金がもらえるかも、という気持ちにつけこむわけです。


 今お話したのは、携帯に届くメッセージでしたが、詐欺のハガキが届くこともあります。

封書ということもあり、内容としては、訴訟手続や督促手続きを装ったものになります。

もしそれが本物だった場合には無視をすることで不利益を受けるので、本物かどうかを見分ける必要があります。

 見分ける方法としては、まず裁判所から本物の訴状が届く場合には、「特別送達」という特別な郵便で届きます。これは必ず配達員さんから手渡しで渡されます。郵便ポストに勝手に入っているということはありません。また、発送先や連絡先が本当の裁判所かどうかは電話帳だったりインターネットで調べることができます。


 身に覚えのない請求や儲け話には皆さんお気を付けください。


​ラジオ聴けます
bottom of page