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【FMISラジオ掲載】
よっしーの法律相談所 
~とくりゅうについて②~

2024年12月17日



とくりゅうについて②

ラジオ聴けます


 今回は、前回のトクリュウの続きになります。

 今年の夏ぐらいから首都圏を中心に、貴金属店や一般住宅を標的にした強盗事件が相次いでいますが、これについてお話したいと思います。



 まず、この一連の強盗事件について概要をまとめますと、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で少なくとも18事件が確認され、40人が逮捕されています。警視庁と埼玉、千葉、神奈川の3県警は合同捜査本部を設置し、指示役の特定など事件の全容解明を進めています。


 この事件には匿名・流動型犯罪グループ、いわゆるトクリュウが関与していることがわかっています。実行役の募集には、「深夜に人を運ぶ仕事」とか「持ち逃げされた金の回収」など、具体的な仕事内容が明記されており、高額な報酬が提示されていました。


 「闇バイト」として実行役が募集されていたわけです。

闇バイトというのは、今までもここでお話してきましたが、特殊詐欺などの受け子役を中心に募集されていました。ただこの事件は、強盗であり、質が大きく変わっています。


 募集方法としては、例えば「即日払いのバイトがあります」とか、「ホワイトな高額案件あ

ります」など具体的な内容が書かれていないものもありますが、中には「深夜に人を運んでください。報酬5万円」や「会社の持ち逃げされた金を回収する仕事。報酬10万円」など、みるからに怪しい内容で高額報酬を謳って募集がされているケースもあります。


 かなり怪しいですが、高額な報酬に引き付けられて応募する人が実際にいます。

このような闇バイトに応募した場合、住所や名前や顔が分かる身分証明書を送るように言われ、もし途中で抜けようと思っても、脅されて抜けられないということになります。

 実際に、仕事が単なるドライバーだと思って応募したら、強盗を指示され、辞めたいと思っても「逃げたら殺す」と脅されて、強制的に犯行を実行させられているケースもありました。


 このように闇バイトで脅迫を受けている場合でも、警察は、相談をしてほしいと訴えています。

 警察庁はXでこのように呼びかけています。


「勇気を持って抜け出し、すぐに警察に相談してください。警察は相談を受けたあなたやあなたの家族を確実に保護します。 安心して、そして勇気を持って、今すぐ引き返してください」



 警察庁は、全国の警察に対し、闇バイトの相談を受けた場合には一時的に本人や家族を避難させたり、関係先のパトロールを強化したりするなどの対応を取るよう指示しています。

警察庁によりますとこうした取り組みを強化して以降、闇バイトに応募した人などから相談が寄せられ、警察が本人や家族を保護したケースが3週間ほどで46件にのぼったということです。


 警察が守ってくれますので、怪しいと思ったり、闇バイトと気づいた時点ですぐに警察に相談してください。

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修善寺法律事務所

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