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【FMISラジオ掲載】
よっしーの法律相談所 
~闇バイト①~

2024年11月12日



ラジオ聴けます


闇バイト①

 今回は、闇バイトについてお話したいと思います。

 闇バイトとは、犯罪行為をすることによって報酬を得るバイトのことです。


 例えば、オレオレ詐欺などの特殊詐欺で、「受け子」や「出し子」の役割を担うことがよくあります。

 受け子とは、被害者から現金やキャッシュカードを受け取る役目を担う犯人のことです。息子だったり、宅配業者などを装って、被害者の自宅を訪問します。

 出し子は、被害者からだまし取ったキャッシュカードを使って、ATMからお金を引き出す役割です。


 この闇バイトは、最近ではSNSでの勧誘が多くなっています。例えば、SNSで「すぐに大金

が稼げる仕事があるよ!」とか「一度やれば高額な報酬がもらえる簡単なバイトあるよ!」などといった甘い誘い文句で募集しています。

 こういった募集は、短期間で高額な報酬が得られるように見せかけていますが、実際には詐欺行為の片棒をやらされたり、犯罪に加担するリスクが非常に高いです。


 そして主に、中高生などの未成年者が闇バイト募集のターゲットとして狙われています。

 なぜ中高生ばかりが狙われるのでしょうか。

 まずは、お金に対する欲求があると思います。中高生になると、欲しいものが増えたり、友達と遊ぶためにお金が必要になったりします。

 でも、そんなに簡単に大金を手に入れる方法はありません。そこに「楽に稼げる仕事があるよ!」なんて話を見たら、つい乗ってしまいそうになります。


 また、中高生は大人に比べて社会経験が少ないため、悪意ある人たちの言葉を疑うことなく信じてしまうことがあります。例えば「友達もやってるから」といった話を聞くと、つい安心してしまうのではないでしょうか。

 あとはインターネット上のやりとりは、顔が見えないので「何か問題があっても、自分が特定されることはないだろう」と考えがちです。

 でも実際には、ネットの行動は簡単に追跡されることも多く、警察に見つかってしまうことも多々あります。

 警察もネット上の犯罪、いわゆるサイバー犯罪対策に力を入れており、完全に匿名でやりとりをすることはできなくなっています。


 特に闇バイトで募集されるのは、捕まりやすい下っ端ということもあり、特にリスクが高いといえます。

 これは、例えば先程言った「受け子」は直接被害者と会うわけですから、顔を見られます。また、最近では騙されたふり作戦といって、被害者が騙されたふりをして犯人を誘い出して、そこで警察が現行犯逮捕する、ということもあります。


 犯罪組織からすれば、いわば使い捨てのコマを探しているわけです。


 次回は、もう少し具体的な闇バイトについてお話をしていきます。

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