今回からは交通事故についてお話したいと思います。
交通事故の基礎知識として、今回は免許を取るときに習ったことの復習から始めたいと思います。
事故を起こした場合、3つの責任が発生します。覚えていますでしょうか。
1つが、民事上の責任、2つ目が刑事上の責任、3つ目が行政上の責任です。
民事上の責任というのは、被害者に対して損害を賠償する責任です。お金を支払うということですね
刑事上の責任というのは、刑事罰を受けるという責任です。刑務所に行くこともあります。行政上の責任とは、免許停止や、免許取消しという処分を受けるということです。
では、交通事故を起こしてしまった場合、どうしなければならないでしょうか。
まず、事故を起こした運転者には報告義務がありますので、警察に連絡しなければなりません。そして、人と接触した場合、その方を救護しなければなりません。これをしなければ、「ひき逃げ」になってしまいます。
ひき逃げになると罪は重くなります。救護義務違反の法定刑は10年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金となっています。
また、ひき逃げをする場合、飲酒運転や、危険運転をしているケースもありますので、実刑判決になることも十分考えられます。
ひき逃げ犯の検挙率は相当に高いです。重傷事故の検挙率は8割にも及び、死亡事故に限っていえば9割を超えています。
事故にあった被害者としてやっておきたいことは、加害者の住所、氏名、連絡先を聞いておくことです。免許証、車検証や自動車保険の保険証券も見せてもらい、内容をメモするか写真で撮っておくと良いですね。
また、自分の加入している保険会社にも連絡をします。保険の内容と事故の内容によって、保険会社が対応してくれるかどうかが異なります。例えば、示談交渉サービスが付いていれば保険会社が示談交渉をやってくれます。最近の保険商品には基本的についているものも多いと思います。
ただし、自分にまったくの落ち度がない場合には、保険会社は対応をしてくれません。保険というのは、責任が発生した場合にそれを補填するものという考えだからです。しかし、その場合でも示談交渉のアドバイスやサポートはしてくれると思います。
それでも自分で加害者と交渉をする必要があり、負担に感じる方も多いと思います。そのような場合におすすめなのが、弁護士特約です。自動車保険のオプションで弁護士特約をつけておけば、落ち度がない事故でも弁護士が保険の範囲で対応することができます。万が一のためにも弁護士特約に入ることをおすすめします。
自動車保険では他にも気を付けていただきたい点があります。それは、車両保険です。自分の過失が0%でない事故の場合、自分の車の修理費については、自己負担となる部分ができてしまいます。その場合でも車両保険に入っておけば、自己負担分の修理費を保険でカバーすることができます。
もらい事故でさらに自己負担もあると費用の面で負担が大きくなります。保険会社の人間ではありませんが、保険に入っていないために、つらい思いをされている方をみると、保険にはなるべく入った方が良いのではないかと思います。