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2025/09/16 2026/01/30

交通事故について②

 

 今回は、交通事故の賠償についてお話したいと思います。

 事故に遭った場合に、なにをいくら請求できるのか、ということについて詳しくお話をしていきたいと思います。

 

 まずは交通事故の場合、損害を大きく2つに分けて考えます。車が事故を起こした場合、通常、車は壊れますね。車の損害のことを、物の損害と書いて、「ブッソン」といいます。さらに怪我をした場合、体に損害が発生します。これを人の損害と書いて「ジンソン」といいます。

 

 車の損害と聞くと、最初に思いつくのは修理費だと思います。修理費はすべて払ってもらえると考える方が多いと思いますが、実際には違います。

  そもそも修理ができるかという問題があります。車が大破してしまった場合、およそ修理自体ができない、ということがありえます。

 これを物理的全損といいます。ただ、全損にはもうひとつ種類があって、経済的全損、というものもあります。物理的には修理可能ですが、買い替えた方が安い、ということがあります。修理費用よりも、車の時価額のほうが安い場合です。

 例えば、車を修理するのに100万円かかり、他方で、車の時価額が50万円であったという場合、車を買い替えた方が安くあがりますよね。

 

 このような場合には、修理せずに、車の時価額だけを損害とする、という考え方です。

 この車の時価額というのは基本的に、被害車両と同じ車種、グレード、年式、走行距離、使用状態などをみて、中古市場で取得できる金額になります。自分の車と同じような車と比較して判断するということです。

 ちなみに、物理的全損にしても経済的全損にしても買い替えが必要になった場合、買い替えのための諸費用も賠償請求できます。

 

 そして、修理するにせよ、買い替えるにせよ、修理が終わるまでだったり、新しく買い替えた車が納車されるまで、時間がかかりますね。その間、レンタカーを借りた場合には、そのレンタカー代を請求することができます。

 ただ、レンタカーを借りる場合は注意が必要で、レンタカーを借りる必要性が求められたり、レンタカーを借りられる期間も一定期間に制限されています。

 一般的には、修理できる場合には、1,2週間、買い替えの場合には1ヶ月程度と言われています。

 

 ですので修理をする場合でも買い替える場合も、すぐに動かないと、期限が過ぎてしまう、ということもありますので注意が必要です。

 

 またレンタカーは、自分で選べますが、事故車両と同じグレードの車を選ぶ必要があります。被害車両が高級外車でも、国産の高級車程度でしか代車として認められないこともあるので、あわせて注意が必要です。

 

 物損として認められるのは、細かい話をすれば、まだまだありますが、大まかには、修理費用、買い替え費用、代車使用料を押さえておけばいいと思います。

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